恋はあせらず
ただの家政婦の私に、なぜ?頬に残るキスの余韻に心乱れて……。
家政婦のケイトはケータリング店を開くという夢のために、雇い主のわがままや薄給に耐えながら、こつこつとお金を貯めていた。
ある日、雇い主の甥であるミスター・テイト=ブーヴァリと出会い、ケイトは高名でハンサムな医師の彼を意識せずにいられなかった。
こんな人と結婚できたらいいけれど、家政婦の私には無理な話ね……。
大それた願いを胸の奥にしまい、今日もまた懸命に働くケイトに、思いもよらない不幸な出来事が起きた。
銀行へ行く途中、不良集団に大事な給金を盗まれてしまったのだ!悲嘆に暮れるケイトを、ミスター・テイト=ブーヴァリが優しく慰めるが、彼女にはわかっていた――これは単なる同情で、愛ゆえではないと。
■「きっと何かいいことが起きるさ」泣くヒロインを慰めたヒーロー。
‘何か’って? 問い返す彼女に、「わからないのが、何かのいいところじゃないか」彼はそう答えて、涙に濡れた頬にキスをしたのでした。
唯一無二の作家ベティ・ニールズの珠玉作をご堪能ください!
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