海運王が求めた無垢
私はずっと踏みにじられるだけ。
ありもしない彼の愛を求めたせいで。
億万長者のギリシアの海運王クリスにロンドンで再会したとき、キミーは体の震えを抑えられなかった。
数カ月前、彼は結婚式当日に花婿に捨てられた私の前に現れた。
そして巧みに傷心の私を誘惑し、バージンを奪って去っていった。
今ならわかる。
自分がクリスにもてあそばれただけだったのが。
必死に連絡を取ろうとしたのに、彼は電話一本くれなかった。
でも、かまわない。
長年ほしかった新しい家族ができたから。
キミーのおなかのふくらみを見ても、クリスは動じなかった。
その氷の表情は、最初から彼女の妊娠を計画していたようで……。
■恥知らずな婚約者からもらったダイヤモンドの婚約指輪を海に投げたら、ギリシア神話に出てくる神のごとく美しい男性が波間から現れた――。
ドラマチックな出会いのシーンから物語に夢中になること必至のロマンスです! 作家の新境地をどうぞご堪能ください。
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