燃えるルビー
薬指のルビーは囚われの身の証。
愛しても報われることなどないのに…。
「弟との結婚をやめろ」式当日に花婿の兄クィンに命じられ、純白のドレスに身を包んだペイジは凍りついた。
どうやらクィンは、ペイジの父親が彼ら一族の会社で横領を働き、その罪をごまかすために娘を嫁がせるのだと疑っているらしい。
確かに父の強い勧めもあって半ば強引に決まった縁談だが、ペイジにはとうてい信じがたい話だった。
一方、ペイジも共犯だと思いこんでいるクィンは、反論にも耳を貸さず、さらにとんでもないことを言い出した。
君たち父娘の策略から弟を守るため、僕が君と結婚する、と。
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