富豪一族と愛の忘れ形見
亡き姉の小さな忘れ形見。
せめて父親の名を知りたくて……。
姉を亡くして1年余り、ナタリーは遺された甥を引き取ることにした。
だが姉は未婚のまま産んだ幼子の父親が誰か明かしてくれず、ナタリーは甥にいつか教えるためにも、まず父親捜しから始める。
わずかな手がかりをもとに、彼女は由緒ある公爵領を訪れた。
ここの葡萄園で働く誰かが、甥の父親の可能性があるのだ。
臨時の仕事に応募したナタリーは、面接官のドミニクを見て息をのんだ!深みのある黒い瞳と黒髪が、怖いほど甥に似ている。
まさか……。
でも、この公爵家出身の大富豪には、風貌のよく似た兄といとこがいて、姉が恋におちた男性が3人のうちの誰であってもおかしくなかった。
ドミニクでありませんように。
ナタリーはいつしか、そう願っていた。
■大スター作家R・ウインターズが、情趣豊かな南仏プロヴァンスを舞台に、胸に響くシンデレラ・ロマンスを書き上げました! 真実がわかるまで、甥の父親捜しをしに来たことをドミニクに伝えられないナタリー。
秘密を抱えたままなのに、恋心は止められず……。
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