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白き薔薇は蕾のまま

夢見ていた、憧れの彼のキスと甘い囁き。
その直後、奈落の底に落とされるなんて……。
ミミは、親友の兄で大富豪のバルサに熱を上げていた。
黒い瞳の彼のけだるげな微笑には、どんな女性をも虜にする魔力があった。
だから彼が手を差しのべてくれたあの夜、王子様に見初められたシンデレラのように幸福だった。
けれど、請われるまま純潔を捧げようとしたミミを、彼は置きざりにして部屋を出たきり、戻ってはこなかったのだ。
ミミは深く傷つき固く心に誓った。
もう一生恋などしない、と。
なのに2年後、再会した彼の逞しい体躯と端整な顔を見た瞬間、ミミの意志に反して体は熱くなり……。
■セクシーな年上のヒーローに恋い焦がれ、ある夜ついにその身を捧げようとしたヒロイン。
なのに、寸前で部屋をあとにした彼は、次に会ったとき、その夜の熱い口づけも愛撫もまるでなかったかのように彼女を無視したのでした。
ピュアなヒロインの純愛の行方は?




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