イブに目覚めた眠り姫
10年前、私は売られた――最愛の人の手によって。
海外出張から帰ったアレクサンドラに名指しで次の仕事が舞い込み、詳細もわからぬまま、彼女は空港から現場に直行した。
迎えの車が行き着いた先に、アレクサンドラは衝撃を受ける――ブレークレイ城。
そこは彼女の生家で、18歳のとき一家が離散した場所。
しかも新しい城主が、今や大富豪となった初恋の相手フィンだなんて!一家離散のさなかに最も傷ついたのは、彼の裏切りだった。
愛しているふりをして、フィンは私の不名誉な写真を世に流したのだ。
どうやって私を見つけたの? 名前を変えてひっそり生きてきたのに。
クリスマスイブまで住み込みで城の広報を手伝ってほしいというけれど、彼の下で働くなんて無理。
頭ではわかっているのに、心はまだ彼を……。
■『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』の関連作。
邦題はハーレクイン公式Twitterの一般投票にて決定しました! 18歳のクリスマスイブを境に、ヒロインは天涯孤独の身となり、改名して生きてきました。
10年後の今、どんなイブを迎えるのでしょうか?
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