炎の王子と白詰草の乙女
床掃除に明け暮れていた私が、一夜にしてプリンセスになるなんて。
父の死後、カシオペアは父が遺したホテルを相続したものの、欲深い継母と義姉に奪い取られ、使用人同然に働かされていた。
ある冬の夜、温水プールで清掃をしていると、ホテルに滞在中のヴェリーナ国の王子リースがやってきた。
陶然となったカシオペアは、思わず熱い抱擁に応えてしまう。
「この続きはぼくのスイートルームで。
すぐに迎えに来る」純潔を捧げる覚悟を決めて待ったが、彼が戻ることはなかった。
翌日、リースはホテルを買ったと告げ、結婚を申し込んできた。
王子様がなぜ急に私を花嫁に? カシオペアは狼狽するが……。
■着実にファンを増やしている気鋭のダニー・コリンズが描くのは、『シンデレラ』を彷彿とさせるロイヤル・ロマンス。
一夜にして王子の花嫁になることが決まったヒロイン。
宮殿でのめくるめく新婚生活は、些細な誤解がもとで脆くも崩れ去り……。
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