黒い城に囚われた花嫁
荒海に囲まれた孤島の城は、美しい花嫁たちの鳥籠なのか……。
アンジェリーナは、二十歳になったばかりで結婚を決められた。
相手は、イタリア貴族の末裔ベネデット・フランセッシ――莫大な富を持つ、孤島にそびえる〈黒い城〉の城主だ。
アンジェリーナは破産寸前の没落貴族の末娘で、父親が金銭的援助を受ける代償として、ベネデットに売り渡されたのだった。
彼と初めて会った夜、その恐ろしいほどの美貌に心奪われ、アンジェリーナは熱いキスと、それ以上の行為を許してしまう。
彼には6人もの前妻にまつわる、恐ろしい疑惑があるというのに。
■〈7つの愛のおとぎばなし〉の4話目は、モチーフとなっている『青ひげ』同様、花嫁は’決して開けてはならない部屋’の鍵を託されます。
すばらしい初夜を過ごした翌朝、夫は姿を消してしまい……。
謎めいた夫への、切望と愛が描かれます。
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