孤独な領主
■領主の姫君から一転して召使いに!城じゅうの男性が彼女に惑わされ……。
■レディ・ガブリエラはドゲール男爵一行の到着を待っていた。
父のフレシェット伯爵はひと月前に亡くなり、彼女には借金だけが残された。
城と領地は没収され、きょう明け渡すことになっている。
だが、父の死も知らず行方もわからない兄が帰るまで、ガブリエラはなんとしても城に残りたかった。
城に到着した男爵に自分と同じ孤独を感じた彼女は、一縷の望みを胸に、その願いを口にした。
だが、噂にたがわず冷酷な彼は、情け容赦なくこう言ったのだ。
「ここを出ていくか、召使いとして城に残るかだ!」なんですって? でも、わたしには行くあても、お金もない。
ガブリエラは悲痛な思いで召使いになる道を選んだ。
彼女の美しさが、どれほどの騒動を巻き起こすかも知らず……。
■中世の戦う男たちの愛と冒険を描く〈戦士に愛を〉シリーズ第六話!
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