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赤ずきんと黒い狼の結婚

孤独な乙女は、たやすく堕ちた。
森で待ち伏せていた狼の誘惑に。
幼い頃に両親を亡くしたエラは、後見人の老富豪に育てられた。
あるとき、祖母を見舞うために森の中の道を急いでいると、大きな犬を連れ、黒髪に青い目が美しい男性に出会った。
ローマン・ブラックと名乗った彼は裕福な企業経営者で、二人は瞬く間に恋に落ち、5週間後には、祖母の前で結婚した。
すべてが罠だったとわかったのは、結婚式のあと――。
ローマンは別人のように冷たくなり、この結婚は、きみの後見人を陥れるための策だったとエラに告げる。
裏切られた絶望と、愛の残り火に情熱を駆り立てられ、エラは夫にすべてを捧げてしまう――最初で最後のつもりで。
■作家競作ミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉の6話目です。
『赤ずきん』を題材に、新進の人気作家ピッパ・ロスコーが筆を執りました。
エラの後見人である老富豪と、ローマンの関係は?’黒い狼’を真実の愛に目覚めさせた、小さな奇跡とは――?




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