男爵夫人の憂鬱
愛なき求婚をされて気づいた――彼を、ずっと好きだったことに。
看護師のカトリーナは、パーティでオランダの男爵ラフと知り合った。
落ち着き払った長身の彼は高慢な有閑人といった風情で、カトリーナは何を話せばいいかわからず、天気の話をするほかなかった。
その夜は気まずく別れたが、後日、職場の病院で再会したとき、外科医でもあるラフが急患の処置をてきぱきこなす姿に胸を高鳴らせた。
彼はとても優雅で、それでいて有能で頼りがいもあるわ……。
そんなカトリーナも周りから頼りにされる働き者だったが、ある日、迷惑な同僚に言い寄られ、思わず、もうすぐ退職すると言ってしまう。
すると、次の仕事のあてもない彼女に、ラフが驚きの提案を投げかけた!「僕は妻が欲しい。
僕と結婚することを考えてくれないか?」■カトリーナより10歳以上も年上のラフは、自分は恋にのぼせあがるような年齢じゃないと言い、プロポーズをしました。
彼が情熱的な愛を望んでいないのだと思うと、切なくなるカトリーナでしたが……。
穏やかで優しい作風に癒やされる、不朽の名作です。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
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