華麗なる憂鬱
もうすぐ、最愛の人の妻になる。
愛と疑念が渦巻く心を抱えたまま。
挙式を目前にしながら、アイシャの心は晴れなかった。
少女の頃から一途にカルロを愛し続けてきたアイシャだから、彼からの突然の求婚には、もちろんイエスと応えた。
たとえ彼の心が今も亡き前妻にあるとわかっていても、この結婚が、両家の繁栄のための政略結婚でしかなくても。
わたしはカルロが別の女性と結婚したときだって乗り越えた。
最愛の人に愛されない結婚だって、きっと耐えられるわ。
ああ……でも、こんなことは予想していなかった。
彼には、結婚後も別れるつもりのない、愛人がいるなんて。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。
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