ダンテ一族の伝説
ニコロ・ダンテは高級ホテルのスイートルームで、カイリーという名の女性に手渡された書類をにらみつけていた。
ダンテ家のダイヤモンド鉱山は元々カイリーの亡き祖父のもので、彼女は自分にも鉱山の所有権があると主張してきたのだ。
確かに書類に不備はないようだが、ニコロは直感で感じ取っていた。
彼女は嘘をついている。
ぼくを騙して金を取る気なのだと。
案の定、ニコロがかまをかけるとカイリーは尻尾を出し、勝算がないと悟るや、そそくさ逃げだした。
そして追いかけるニコロの目の前で、道に飛びだし車に轢かれてしまう。
困ったことに意識を取り戻したとき、カイリーは記憶を失っていた。
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