愛したくないのに
モデルのソルカはパーティである男性の視線に気づいて身震いした。
ロマン・ド・ヴァロア! 八年前、彼女はあらぬ嫌疑をかけられ、ドラッグ漬けだと業界の実力者ロマンに手ひどく糾弾されてファッション界からも追放された。
仕方なく故郷に戻り、出直して、やっと再スタートができたのだ。
私の人生をめちゃくちゃにした彼の顔など二度と見たくないのに。
ソルカは逃げるようにしてパーティ会場をあとにしたが、後日、彼から有力キャンペーンのモデルに起用したいと言われて驚く。
私からすべてを奪っておきながら、彼は何を企んでいるの?訝るソルカは彼の次の言葉を聞いて全身が凍りついた。
「君を僕のものにしてみたくなった」
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