三人のメリークリスマス
メレディスはある小包を待ちわびて、不安を募らせていた。
13年前に手放さざるを得なかった娘の成長を知るすべは、養母が送ってくれる写真しかないが、それが今年は届かないのだ。
最悪の事態を考え始めたころ、突然玄関のチャイムが鳴り響いた。
扉の前には、片時も忘れなかったニック──娘の父親の姿がある。
もしかして、ようやく私に会いに来てくれたのだろうか……?たちまち封印したはずの愛がよみがえり、期待に胸が高鳴る。
だが彼の瞳を見つめたとたん、メレディスは気づいた。
二人が愛し合った記憶を、彼が失っていることに。
更新中です。しばらくお待ちください。