砂漠の小さな王子
ヴィヴがかつて愛したガーリブは、オムラーニア国のシークだった。
皇太子であり外科医である彼は、立場と職務を優先し、ヴィヴとの関係をひた隠しにしたばかりか、泣いてすがる彼女を、さよならも言わず捨て去った。
思いがけない愛の遺産を彼女に宿して……。
ヴィヴは、ガーリブが知るよしもないその贈り物を糧に生きた。
そして七年が過ぎたとき、彼女はある固い決意を胸に、ふたたびガーリブのもとを訪れる。
今の彼が、すべてを知るに値する男性かどうか見極めるのだ。
それまでは隠し続けなければ。
彼と私の息子のことを。
■傲慢だけれど痛いほどの愛情を注ぐヒーローと、身分の違う男性への切ない愛を心に秘めるヒロイン。
オリヴィア・ゲイツならではのエキゾチックで情熱的なロマンスの世界を、どうぞご堪能ください。
更新中です。しばらくお待ちください。