デザート・ローズをきみに
人気シェフのリリー・フィンチは、ケータリングを手がけていたパーティで彼と出会った。
ふたりはひと目で強く惹かれあい、バルコニーに出ると、衝動のおもむくままに熱いキスを交わした。
オリーブ色の肌と黒髪がエキゾチックなその男性は、カリムという異国の名を完璧なイギリス英語で名乗り、礼儀正しくもどこか尊大な口調で、電話をしてほしいと言った。
だが、我にかえったリリーは仕事中の突然の出来事にとまどい、キッチンに逃げ帰る途中で彼の電話番号を落としてしまう。
もう二度と会えないと思っていた翌日、彼が玄関に現れ――。
■都会の夜に出会ったすてきな男性が、アラビアンナイトの世界の王子さまだったら? ケイト・ハーディがスタイリッシュに描く、ロンドンの千一夜物語をお楽しみください。
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