情熱の残り火
スカーレットは友人と共同で事務所を経営する室内装飾家。
最近は財務状況が悪化して、経営が苦しかった。
そんなとき、高額の報酬を約束する大きな契約が舞い込んでくる。
だが、その顧客と対面したスカーレットは愕然とした。
アレッサンドロ・マルチアノだったからだ。
億万長者のホテル経営者にして彼女のかつての恋人で、いわれのない非難を受け、屈辱的な別れ方をした相手。
彼は今も私を金めあての女と決めつけ、さげすんでいる。
契約をちらつかせれば、私がベッドに戻ってくると思ってるのだ。
「そうとも、僕は君を買えると思っている。
それも簡単にね」
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