聖なる夜に降る雪は…
数年ぶりに家族が顔を合わせることになった。
複雑な思いをかかえて、吹雪のなか車を走らせていたメグは、あっと思った瞬間、誤って傍らの家の外壁に突っ込んでしまう。
やむなく彼女は、一晩その家の主人ジェドの世話になった。
彼はハンサムな外見に似合わず、世捨て人を連想させる男性だったが、翌朝、メグを実家まで送り届けてくれた。
ジェドの顔を見るや父親が彼の素性を見抜き、家族は目を丸くした。
彼が世界中に知られた作家のジェロード・コールだったなんて。
おまけに彼は、メグと親しい間柄であるかのように振る舞っている。
どういうつもり?事態はどんどんメグの手に負えない方向へ――。
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