美徳の戯れ
ウィンダム子爵は無邪気なセリーナにすっかり魅了されて父親のリース卿のもとへ求婚しに行ったが、娘が心変わりしたという見え透いた理由で拒絶された。
一方、セリーナは子爵からの求婚を心待ちにしていたところ、彼が堕落した放蕩者だと教えられ、別れるよう命じられる。
代わりに父がすすめたのは、粗野で品のないヘイルクーム卿との結婚だった。
あんないやらしい男に嫁ぐのだけはいや!セリーナは子爵への思慕をつのらせた。
ウィンダムもまたリース卿への疑念が日に日にふくらんでいった。
■「侯爵のお気に入り」に引き続き、スティープウッドを舞台に繰り広げられる恋物語をお届けします。
十九世紀初頭の華やかなりし英国摂政期、放蕩者子爵と無垢な令嬢セリーナの恋のゆくえは……?
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