赤い薔薇とキス
マギーはロンドンの病院で主任看護師を務めている。
あるとき、オランダから著名な専門医パウルが講演に訪れた。
老人かと思いきや、三十代半ばの長身で精悍な彼の姿に看護師たちが色めきたつなか、マギーは平静を保っていた。
どんなにすてきな男性でも、もう二度と会うことはないのだから。
しかし、パウルはそうは思っていなかったらしく、病棟の視察を終えると、主任室にいるマギーのところへやってきた。
「僕のことを覚えておいてほしいんだ」そう言うなり、彼はマギーを抱き寄せてキスをし、嵐のような混乱の中に彼女を残して出ていった。
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