心のなかの小箱
病院で働くメリーは、珍しい血液型の持ち主だった。
あるとき彼女の血液がひとりの急患の手術に役立ち、看護師たちはそのハンサムな患者の話題で持ちきりになった。
そんな人と希有な共通点を持っていると思うと、悪い気はしない。
数日後、食事の許可が下りた彼の病室にトレイを運んだメリーは、ジュールダン・ラニエという患者の抗いがたい魅力に圧倒された。
こんなにも心を乱す男性には、決して近づいてはいけないわ。
メリーは担当を替わってもらったが、退院した彼から食事に誘われる。
断っても断っても諦めないジュールダンにとうとう屈し、メリーはこちこちになってその夜を迎えた。
■ハーレクイン草創期に活躍した作家ヴァイオレット・ウィンズピアが、今また熱い注目を集めています。
無垢なヒロインが、謎めいた年上のヒーローに心を奪われていく王道ロマンスが人気の秘密なのでしょう。
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