もう、涙はふいて レイクショア・クロニクル
キンバリーの人生は順風満帆のはずだった。
華やかなパーティーの席で婚約者とけんかになったすえ、手を上げられるまでは。
深く傷ついた彼女はなにもかもすべて投げ捨てて飛行機に飛び乗ると、母の住む静かな湖畔の町へ向かった。
やがて現地の空港に降り立ったとき、背の高い見知らぬ男性に声をかけられる。
女性を誘惑するのなどお手のものといった態度に反感をおぼえ、キンバリーはつんと澄ましてその場を立ち去った。
まさか、母の家でその’プレイボーイ’と再会し、心ならずもせつない恋に落ちていくことなど知るよしもなく……
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