尽きせぬ想い
婚約者をふり、社交界の爪弾き者にされたオリヴィアにとって、すばらしい結婚相手に巡り合うことなど夢のような話だった。
そんなある日、出席した舞踏会で居心地の悪い思いをしていると、ジャック・デニング大尉がワルツを申し込んでくれた。
数日前、森で犬に襲われかけた彼女を救ってくれたジャックは、輝くような魅力とやさしさにあふれているが、戦争から戻ってきたばかりのせいか、瞳の奥に悲しみを宿している。
彼の頬に触れ、あの苦痛を和らげてあげたい。
オリヴィアはあふれだした想いを止めることができなかった。
たとえ彼が結婚しないと誓っているという噂を聞いても……。
■絶大な人気を誇るアン・ヘリスの作品をお届けします。
第1話『侯爵のお気に入り』で悲しい思いをしたオリヴィアについに幸せが訪れます。
1月刊『一夜の刻印』も、どうぞお見逃しなく!
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