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星降る夜の贈り物

最悪。
今年の仕事はこれでおしまいというときに、空港の管制官がストを起こして、飛行機が全便欠航だなんて。
メグは社長のウィリアム・マクマスターのオフィスを見やった。
彼はもう次の滞在先のニューヨークに向かおうとしている。
メグは彼がオーストラリアにいる間、個人秘書を務めていた。
年に3カ月ほどの勤務だが、彼の要求には常に応えなければならない。
メグはやっとのことでウィリアムに出発をあきらめさせたけれど、今度はストが終わるまで泊まるホテルに、空きが一つもなかった。
「何とかするのが秘書の役目じゃないのか」怒った彼が言う。
メグはさんざん迷った末、上司を実家に招待することにした。
家族で祝うクリスマスに、不機嫌な彼がどう反応するか危ぶみながら。
■オーストラリアから、真夏の夜空をサンタが駆ける、とびきりのクリスマスをお届けします。
M・レノックスが描く、満天の星の下で憧れのボスと過ごす至福のひとときを、どうぞお楽しみください。




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