風にゆれる花のように
花店を営むケイティは、男性を拒むようにひっそりと暮らしていた。
けれどそんな彼女にも一つだけ、ひそかな楽しみがあった。
花束を注文しに店に現れる得意客ディランの存在だ。
ディランは、二軒先にオフィスをかまえる会社の経営者で、毎月のように違う女性に花を贈る名うてのプレイボーイ。
彼みたいな男性とは、付き合ったら最後、確実に別れがやってくる。
だからディランに心引かれながらも、あの手この手で彼からデートに誘われだしたとき、ケイティはかたくなに拒絶したのだ。
もしかしたら、退屈した彼が始めた新しいゲームかもしれない……。
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