非情な救世主
ギリシア人実業家アレクシス・ペトラキスがパーティに現れるのを、リアナは震える思いで待っていた。
父の会社を救ってもらうために。
遅れてやってきた彼の堂々たる姿に、リアナは息をのんだ。
緊張を押し隠し、折り入って話がしたいと頼み込むと、アレクシスが宿泊している豪華なスイートルームに連れていかれた。
だが彼の魅力に圧倒され、仕事のことなど切り出せなかった。
そして、気づいたときには彼にすべてを捧げていたのだ。
翌朝、ようやく事情を打ち明けると、アレクシスの表情が変わった。
「ぼくはベッドでビジネスはしない」そう言い放つと、彼は紙幣をベッドにばらまき、振り返りもせずに部屋を出ていった。
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