心の瞳で見つめたら
ローガンにとってその夜は、不愉快な邪魔とともに始まった。
彼の会社は企業や個人向けに送迎車を手配しているが、深夜で運転手がおらず、彼が直接出向くことになってしまったのだ。
それに、ナイトクラブで待っているのが、大物実業家のひとり娘、ジェンナ・フォーダイスとあっては断るわけにもいかなかった。
だが車に乗せたジェンナはサングラスをかけ、頭に怪我をしている。
ローガンは病院に行こうと勧めたが、ただ家に帰ると言うだけだった。
しかたなく、彼は外科医の兄に連絡して自宅で診てもらうことにした。
金持ちの娘が酔って怪我をしたあげく、スキャンダルを恐れて、車を呼んだと思っていたのに、診察後、兄は意外なことを口にした。
「ローガン、彼女は酔ってなどいない。
目がほとんど見えないんだ」★ハーレクイン・ディザイアの人気作家、クリスティ・ゴールドがスポットライト・プラスに初登場!難病にめげない、明るく、ひたむきなジェンナの姿がさわやかな感動を呼びます。
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