蝶の棲む家
カナダの山麓で夫と二人、ひっそりと暮らすロバータ。
その平穏な日々は、見知らぬ来訪者によって終わりを告げた。
ハーリーと名乗る彼は、幼い日のロバータが母のように慕った女性、レノーラの夫だという。
丘の上の小さな家で蝶の研究を手ほどきし、悲惨な少女時代に希望の光を投げかけてくれたレノーラ。
彼女が今、無実の罪に問われている。
潔白を証明できるのは私しかいない……。
ハーリーに説得され、ロバータは単身、レノーラの待つワシントン州の刑務所へと車を走らせた。
長年胸の奥に封印してきた、悲しい記憶をたどりながら。
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