愛の巡礼者
中世の昔から、多くの人々が聖地を目指して歩いたスペイン巡礼路。
自分を見つめ直したくて、イザベラはこの道をたどっていた。
ある港町に着いたとき、雑誌編集者の妹から電話がかかってくる。
有名な映画監督レアンドロ・レイエスがその町に一泊するので、マスコミ嫌いの彼にインタビューしてほしいという。
強引な妹に押し切られ、しぶしぶ教えられた居酒屋に行ったものの、案の定、レアンドロの反応は冷ややかだった。
ところが、イザベラが巡礼の旅についていつか本に書きたいと言うと、レアンドロは突如、熱心に話をしてくれた。
それどころか彼は、別れる段になって思いもかけない誘いの言葉を口にした。
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