ハイランドの野獣
霧に煙るハイランドの古城。
闇を切り裂く叫びを耳にし家臣らが駆けつけたそのとき、城主の妻ケンナは、長い石階段の下ですでに息絶えていた。
子ができぬ妻を殺した’野獣’。
コナー・マクレリーが残忍だという噂は村々を駆け巡り、近隣のあらゆる氏族は、娘を花嫁にと望まれることを恐れた……。
三年後、傾きかけた氏族の娘ジョスリンが花嫁となるべくやってきた。
「おれは族長で跡継ぎが必要だ。
跡継ぎをもうけるには妻が必要だ」コナーは冷たく言い放った。
誰が妻でも同じこと。
もう二度と誰も愛せはしないのだ――ケンナを愛したようには。
★妻の死後、野獣と呼ばれるようになった孤独な城主。
次の花嫁となる心優しき乙女の愛は、凍りついた’野獣’の心を溶かすことができるのでしょうか。
ロマンス界のオスカー賞といわれるRITA賞の最終選考に二年連続で勝ち残った実力派作家の力作をご堪能ください。
★
更新中です。しばらくお待ちください。