忘れられなかった恋人
リジーは故郷テキサスを離れ、ニューヨークでの成功を目指してきた。
名門一族の令嬢という肩書きを捨て、新しい自分になるためだ。
だが突然の解雇に続き、同棲中の恋人にもふられてしまい、やけになってまぎれ込んだパーティである男性と出くわした。
コール――父の仇敵の息子だった彼とは、十七歳のときに恋に落ちた。
だが父の強固な反対にひるみ、その後彼はリジーの妹と結婚したのだ。
胸が張り裂けそうだった私の気持ちも知らずに……。
今でもコールを見るとときめく胸を抑え、大人の女性を演じて、リジーはその夜コールと一夜をともにすることにする――一度だけの逢瀬が、二人の運命を変えることになるとは想像もせずに。
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