流砂の恋
アレクサンドラはロヴィナ国の王女。
亡き愛する父の遺言により、ザングラール国のスルタンと結婚することが定められている。
結婚式を五日後に控え、アレクサンドラは身の危険を感じていた。
いずれロヴィナの君主になる彼女の命を狙う者がいるのだ。
そこへ、ザングラールまで王女に随行する護衛が到着した。
砂漠の民を思わせるブロンズ色の肌、護衛らしからぬ尊大な態度。
アレクサンドラの中に、今までなじみのない感情がわきあがった。
この男性は私にとって危ない存在になるかもしれない。
王女の予感は的中することになる──彼の正体を知ったときに。
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