盗まれたのは心
シャーロットはシドニーにある美術館の学芸員。
自ら企画したギリシア彫刻展を成功させようと奔走していた。
なのに、よりによって最大のスポンサーである財団の代表が、ギリシア人の実業家で億万長者のデイモンだんて!デイモンはかつて彼女に愛の手ほどきをしてくれた恋人だった。
だがほどなく、身に覚えのないことで責められ、別れたのだ。
美術館主催のパーティの夜、四年ぶりに二人は再会する。
家で待つ、彼にそっくりな目をした娘のことだけは、なんとしても隠さなければ――不安に震える彼女の緊張をよそに、デイモンは金が欲しければ彼の愛人になれと迫った。
更新中です。しばらくお待ちください。