復讐のメッセージ
★あんな衝撃的な出会いをどうして忘れられよう。
たとえ記憶から消してしまいたくても。
★ロミーは結婚式を明日に控えていた。
ふしだらな母親に育てられたことにコンプレックスを抱く彼女は、堅物のマークを結婚相手に選んだものの、心は不安に揺れていた。
そんな気分を収めきれずに部屋を飛び出し、エレベーターに乗った。
そしてあろうことか乗り合わせた男の顔に目を奪われ、見つめ合う。
明日結婚する身だというのに……。
しかもまずいことに、エレベーターが途中で止まってしまった。
意識し合う男女にとって、閉ざされた暗闇はあまりにも危険だ。
二人は思わずキスを……。
そのあとで、驚くべきことがわかった。
男は、結婚式でマークの付添役を務めるドミニクだったのだ。
彼は、知らなかったとはいえ自分に親友を裏切らせたロミーを憎んだ。
そして復讐を誓った。
五年後、ようやくその復讐の機会が訪れ、ドミニクはセント・フィアカーズ・ヒルの自宅に彼女を呼び寄せた。
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