ギリシア神の授かり物
無垢な乙女が宿したのは、王冠をいただいた小さな天使。
牧師の娘マリッサは初恋の人、ヘラクレス王子と偶然でくわし、動揺した。
神々しい王子の傍らには美女が寄り添っていた。
5年前、18歳のマリッサは彼に純潔を捧げて妊娠したものの、叶わぬ恋と諦め、泣く泣く身を引くしかなかったのだ。
逃げだしたマリッサを追ったヘラクレスは、彼女の連れている幼い娘を見て驚いた。
「その子は誰なんだ? 説明してくれ」ごらんのとおり、娘はあなたと瓜二つ。
説明はいらないわ。
一人で産み育ててきた大切な我が子をどうか奪わないで……。
「跡継ぎが必要だ」彼の愛なき求婚にマリッサは言葉を失った。
■王家を舞台に繰り広げられる、ドラマティックなシンデレラロマンスをお楽しみください。
牧師の父に修道女のごとく厳しく育てられたヒロイン。
16歳の夏、浜辺でギリシア神さながらのヒーローをひと目見た瞬間から、灰色だった世界が輝きだして……。
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