公爵の憂鬱【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
たいした価値もない娘など無用。
それが、上流社会の不文律だが――病でもう長くない母を安心させるため、社交界にデビューしたボニー。
田舎育ちで持参金もない彼女に、夫を選ぶという贅沢はできないので、最初に申し込んできた人と結婚するしかないことは覚悟していた。
そんなある夜、ラドクリフ公爵とワルツを踊り、恋におちてしまう。
公爵ほどの人が、地位も何もない娘に興味を持つはずがないのに……。
恋心を戒めるものの、翌日の夜会でも気づけば彼の姿を捜していた。
しかし、ラドクリフ公爵を見つけて胸を弾ませたのもつかのま、母の容体が危ういとの報せがもたらされ、ボニーは激しく動揺した。
すると驚いたことに、公爵が馬車でボニーを実家まで送り届けると、病床の母にこう告げた! 「お嬢さんとの結婚を認めてください」*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。
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