愛を禁じる結婚同盟
愛も情熱も互いに禁じて、二人は、偽りの誓いを交わす――。
ベッツィは1歳を過ぎたばかりの息子を抱き、ため息をついた。
大雨で仕事に行けないばかりか、浸水した家を直すお金もない。
こんなとき脳裏をよぎるのは、カルロスのこと――家政婦をしていた屋敷に宿泊した、ハンサムな大富豪だ。
あの夜、彼に求められて純潔を捧げ、息子を身ごもったが、すでにスペインに帰国していた彼に知らせるすべはなかった。
ああ、せめてもう一度、情熱的で優しかった彼に会えたら……。
そこへ、信じられないことに、カルロスその人が現れた。
怒りの形相で、’隠し子発覚!’と見出しの躍る新聞を抱えて。
■なぜか新聞で息子の存在を知ったカルロスは、ベッツィが金銭目的で売り込んだと疑いますが、無実と知るや、子どものために’結婚同盟’を結ぶことを提案して――。
印象的なラテンヒーローが人気のシャンテル・ショーが贈る、シークレットベビー・ロマンスです。
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