修道女は禁断の愛に涙する
わたしはいつまで待てばいいの?孤高の王が愛に目覚める日を。
修道院の養護施設で育ち、シスター目指して修練中のアンナはある日、院長から王の娘の教育係に抜擢された。
だが着任したその日に、アドニス王に即刻帰るよう命じられる。
彼は教母である院長が花嫁候補を送りこんだと察知したのだ。
そうと知らないアンナは、せめて2週間の試用期間をと願い出た。
すぐに解雇されたらシスター不適格とみなされてしまうわ……。
幸い滞在は許された。
けれどギリシア彫刻のように長身で逞しいアドニス王に惹かれ、純潔を捧げるのに時間はかからなかった。
叶わぬ恋と知りながら。
そして王の子を身ごもるとも知らずに。
■不遇な生い立ちから女性としての幸福を諦め、神に仕える道を選んだヒロイン。
なのに、誰も愛さないと冷たく心を閉ざすヒーローを愛してしまい、清らかな身を情熱の炎に焼かれ……。
やがて舞踏会の夜、倒れたヒロインの妊娠が発覚、彼にプロポーズされて……。
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