大聖堂のある町【ハーレクイン・マスターピース版】
来る日も来る日も働かされてばかり。
彼が現れた朝の出来事だけが、私の思い出。
2年前に母を亡くし、横暴な兄夫婦と暮らし始めたキャサリン。
以来ずっと、朝早くから子供たちの世話をし、食事を作り、掃除に追われ……使用人のようにこき使われていた。
けれど、そんなキャサリンの灰色の日々に、光が差す。
まだ外が薄暗い夜明け前、路上に捨てられていたという赤ん坊を抱いた、容姿端麗で高名な医師のジェーソンが家の扉を叩いたのだ。
キャサリンは彼が赤ん坊の手当てをするのを手伝い、病院へつき添った。
そして、キャサリンの恵まれない境遇に同情したジェーソンが、住みこみの仕事を紹介してくれたことで、彼女の恋は走りだした。
なんの取り柄もない平凡な私と彼では、つり合うはずもないのに。
■ジェーソンの手引きで、美しい大聖堂のある町ソールズベリーで、老夫婦の話し相手という新しい仕事と住まいに落ち着くキャサリン。
ところが、老夫婦の孫娘で、ジェーソンと結婚の噂のある美しい女性がいることがわかり、キャサリンの恋は早くも挫折しかけ……。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
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