エスタンシアの雄牛【ハーレクイン文庫版】
偽りの愛なんていらない。
伯爵がほしいのは、息子だけだから。
3年前、スペイン人伯爵の夫ルイの愛が偽りと知って、ダヴィーナは、生後まもない息子を連れイギリスに帰国した。
自分は夫が本当に愛する女性の身代わりにすぎない――その事実に傷つき、身を引くほかなかったのだ。
ところが最近になってルイが手紙をよこし、息子ジャミーを跡継ぎとして自分のもとで育てたいと言う。
いまになって、なぜ……? 悩んだ末、ダヴィーナは、息子のためを思い、屈辱を覚悟のうえで、スペインのルイの城へ戻ることにした。
*本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。
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