億万長者は天使を略奪する
雪が舞う日、彼は私の唇を盗んだ。
そして、運命は再び二人を結びつける。
突然、家を訪ねてきたイタリア富豪を見て、マヤは凍りついた。
サムエーレこそ、1年半前の雪の日にほんの一瞬会ったきり、彼女がずっと忘れられなかった男性だったからだ。
彼はマヤを見るなり、金めあての女と決めつけてののしった。
そして、赤ん坊はどこにいると迫ってきた。
彼女はあわてた。
とにかく、サムエーレにあの子は渡せない。
そのとき子供の泣き声がして、彼が強引に家へ押し入ってきた。
富豪はどうしても赤ん坊を自らの手で育てたいらしく、脅しにも屈しないマヤも一緒に自身の城へ連れ去ってしまう!■R-3609『孤高の王は野の花を略奪する』の関連作をお届けします。
支配的な継父によって自分に自信が持てなかったヒロイン。
恋にも臆病な彼女の前に現れた運命の男性は、悪魔すら言うことを聞きそうなほど魅力的なヒーローで……。
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