孤高の富豪を愛したら
愛を返してくれない富豪に、悲しいほどときめいて――トスカーナのワイナリーを父親と切り盛りしていたマルシアは、元婚約者に資金を持ち逃げされ、絶望のどん底に突き落とされた。
経営難に陥ったワイナリーを家屋敷ごと買い取り、引っ越してきた新オーナーは、アメリカの大富豪トレイス。
マルシアは1年間、彼の下で働くことになった。
ワイナリーの付属品として買われたも同然の状況だったが、自分のせいで家族が失業し、住む家を追われたという罪悪感から、マルシアは身を粉にして働き、夜はトレイスに料理もふるまった。
しかしある夜、ふいに唇を奪われた瞬間、否応なく気づいてしまう。
ひとつ屋根の下で暮らすには、彼は魅惑的すぎるということに。
■互いの魅力に抗いきれず、ついに結ばれた二人。
しかしトレイスは、マルシアの家族の再出発に尽力してくれる一方で、突然心を閉ざします。
じつは彼には、愛に挫折した悲愴な過去があって……。
孤高の富豪と買われた乙女の、甘く切ないシンデレラ・ロマンスです。
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