心があなたを忘れても【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
わたしは記憶を失った――関係を曖昧にする彼に、妊娠を告げぬまま。
クリュザンダーの子が、わたしのおなかの中にいる。
その事実を知ったマーリーは、彼に打ち明けるべきか悩んだ。
同棲しているものの、セクシーなギリシア大富豪の彼は、いまだにふたりの関係をはっきりさせようとしないのだ。
マーリーはさっそく、仕事から戻ったクリュザンダーに問いかけた。
「僕は’関係’なんて結ばない。
わかってるだろう、きみは愛人だ」返ってきた辛辣すぎるその言葉にマーリーが失望する暇もなく、クリュザンダーは30分以内にこの家を出ていけと彼女に命じた。
訳もわからず放り出された彼女は、ほどなく何者かに誘拐されてしまう。
3カ月後、ようやく解放されたマーリーは、記憶を失っていた……。
■病院からマーリーを引き取るため、クリュザンダーは彼女の婚約者と名乗ります。
けれども、彼との’関係’を望んでいたはずのマーリーは皮肉にも、彼の顔を忘れているのでした。
この人が私の恋人。
赤ちゃんの父親。
でも心が乱れるのはなぜ? そう不安になり……。
*本書は、mirabooksから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。
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