白騎士にさらわれた花嫁
この結婚は君を守るためだと彼は言った。
でも、そこに愛はあるの?祖父が急死し、たった一人の孫であるパロマは突然、巨額の遺産と会社を引き継がねばならなくなった。
何者かに命を狙われ、老獪な役員たちの妨害に遭う中、パロマに救いの手を差しのべたのは祖父の右腕だったダニエレ、彼女が十代のころから憧れ続けているイタリア人実業家だった。
さらに彼は驚くべき提案をする。
偽装結婚を申し込んだのだ。
僕がボディガード代わりになり、会社経営も助けるからと。
彼の言葉に、一瞬胸を躍らせたパロマはすぐに自分を戒めた。
私は偽りの花嫁になるのよ。
だってこれは契約だもの。
■急転した運命に翻弄されるヒロインを助けるため、白馬に乗って現れた騎士ヒーロー。
結婚後も優しく頼りになる’夫’ですが、なぜかヒロインは満たされなくて……。
円熟のシャンテル・ショーが贈る、偽りの結婚から始まる珠玉のロマンスをお楽しみください。
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