百五十年待っていた恋人
愛とは無関係――それが王家の結婚だ。
きみが身ごもっていたら、結婚する。
まさか……ありえない! カリフが王子だなんて。
小学校教員のスターがイギリスからこの国を訪れたのは、150年前、先祖がダイヤモンドを隠した部屋の鍵を探すためだった。
なのに、スターは王宮の展示室で知り合って意気投合したカリフと、鍵が見つからないまま帰国する最後の日に一夜を共にした。
すると翌朝、スターはカリフから思いもよらないことを告げられる。
ぼくはこの国の王子で、昨夜、きみを妊娠させたかもしれない、と。
スターは帰国を禁じられ、正確な検査結果が得られるまで、人目につかない宮殿へと連れていかれてしまう。
身ごもっているとわかれば、否応なくカリフの妻となる条件で……。
■英国きっての名匠リン・グレアムの担当編集者から作家へと転身したピッパ・ロスコー。
『百五十年秘めた愛』(I-2695)のヒロイン、スカイの上の妹スターが本作の主人公を務めます。
囚われの身となったスターは、魅惑的なカリフ王子に心まで奪われて……。
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