名ばかりの幼妻でも
二十歳のレイチェルは、ロンドンへ出張に来ていた年上の富豪、アンドレ・サンチェスと熱い恋におち、結婚した――幸せの絶頂のあとに絶望が待っているとは夢にも思わず。
異国での孤独な暮らし、仕事中毒の夫、流産。
疲弊し帰国したレイチェルだったが、5年後、死の床にある父の会社を救うため、夫を訪ねる。
そこで目にしたのは、夫の冷たい視線と、見知らぬ女性の姿。
その瞬間、レイチェルは胸の痛みを覚えてどきりとした。
まさか……嫉妬? 私は今もこの人を求めているの?
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