無垢な司書はシチリアで愛され
このシチリアの古城で何度抱かれても、彼の優しさにまやかしを感じるのはなぜ?認知症を患う祖父の世話に明け暮れていた図書館司書のアナは、突如一大スキャンダルに巻きこまれ、警察へ連れていかれた。
祖父は希代の詐欺師で、アナも容疑者の一人だという。
だがなぜか急に帰宅を許され、外に出るとソレンが待っていた。
美貌の大企業CEOで、昨日祖父の療養室で会ったばかりだった。
「きみを助けたい。
シチリアのぼくの家を隠れ家にすればいい」隠れる必要なんかないわ! 祖父もわたしも無実なのだから。
一度は断ったが、アナはマスコミに怯え、厚意にすがった。
ソレンの美しいブルーの瞳に宿る、暗い陰に気づきもせず――。
■嵐の夜、舞踏室でソレンと結ばれたアナ。
なのに、身も心も捧げ尽くしたあと、この世で唯一の味方と思っていた恋人が、亡父の無念をはらすために近づいてきたと知って……。
シチリアを舞台に、魅惑の傲慢ラテンヒーローを描くのは、鬼才キム・ローレンス!
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