シンデレラの涙【ハーレクイン・マスターピース版】
陰にひっそりと咲く花のように、気づかれも、愛でられもせず……。
幼いとき両親が事故死し、トリクシーは伯父夫妻に引き取られた。
だが愛情は美しいいとこのみに注がれ、トリクシーはまるで使用人扱い。
23歳になった今は家を出て、看護師見習いとして寮暮らしをしている。
ある日、病棟で転びそうになり、憧れのクレイン教授に抱きとめられた。
思わず胸を高鳴らせたが、いとこの誕生パーティで偶然会った教授は、トリクシーのことなどまったく憶えていない様子だった。
当然よね、わたしは彼を遠くからこっそり見つめていただけなんだから。
それに、クレイン教授はどうやらいとこを気に入ったようだわ……。
意気消沈するトリクシーだったが、後日、教授から食事に誘われ、予想だにせぬ台詞を聞く! 「きみは妻にふさわしい女性だと思う」■不遇のヒロインへのあたたかなまなざしと、鋭い人間観察から描かれた本作は、これぞまさしくシンデレラ・ストーリーといえる名作です。
仕事に没頭するタイプの真面目なヒーローが、目立たぬ存在のヒロインに目をつけた理由は、いったいなんなのでしょうか?*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
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