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定本 吉良の言い分 真説・忠臣蔵

歴史好きならだれでも知っている松の大廊下での刃傷沙汰は、浅野内匠頭の乱心によるものだった。
吉良上野介は、赤穂勢にうらまれる理由などなかったのである。
じつはそこには柳沢吉保の陰謀があった。
そして、温厚で聡明な名君である吉良上野介は、赤穂浪士の手にかかって殺されたのではない。
そのような不名誉を嫌い、周到に準備された秘策によって、みずから生命を絶ったのである。
構想から20年をかけて真相を解いた歴史小説の大作が、今よみがえる。
【下巻目次】第9章/賄賂にあらず第10章/赤穂も江戸も第11章/赤穂城開城す第12草/屋敷がえの謀第13章/浪士らの対立第14章/迫りくる危機第15章/討ちいり前夜終掌/上野介自害す




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